2021年3月30日火曜日

【開業は4月18日】ロマンスカーミュージアム(神奈川県海老名市)が完成

 小田急電鉄が神奈川県海老名市に整備していた屋内常設型展示施設「ロマンスカーミュージアム」が4月18日に開業する。特急電車「ロマンスカー」の歴代車両を展示。沿線のジオラマや列車の運転が体験できるシミュレーターなどを導入し、路線の魅力を発信。「施設を通じて企業への愛着が醸成できれば」(同社)としている。

 施設は基本設計をUDS(東京都渋谷区、黒田哲二社長)、実施設計と施工をフジタが手掛けた。開業に先立ち、完成した施設を報道陣に26日公開。担当者は「コロナ禍での施工となり中断も危ぶまれたが、しっかり連携し予定通り竣工できた。厳しい環境の中、工事を進めていただき、ありがたく思う」と話した。

 小田急海老名駅に隣接する敷地(めぐみ町1の3、敷地面積約4000平方メートル)に建設した。建物はS造2階建て延べ4300平方メートルの規模。駅や周辺の商業施設をつなぐペデストリアンデッキに直結する。

 1階に5種類のロマンスカーや1927年の開業時に使用していた通勤電車「モハ1」を展示。一部は車両内に入ったり座席に座ったりできる。展示車両の一つで1957年に導入したロマンスカー「SE型」は、現在に続くオレンジ色の塗装を初めて採用した。

 2階には広さ約190平方メートルの巨大ジオラマを配置し沿線風景を再現した。プロジェクションマッピング技術で夜明けから日没までが再現できる。

 子供向けの工作室やアスレチックスペース、売店やカフェも備える。屋上からは海老名駅に発着する現役の電車が間近に眺められる。感染症対策のため来館は予約制。4月1日正午にホームページで受け付けを開始する。

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