2021年3月2日火曜日

【若い女性もどうぞご来店を!!】ワークマンがTGCにパートナー参加、女性向け店舗も出店攻勢

  若い女性もどうぞご来店ください--。作業用品専門のワークマンが2月28日にオンライン開催された国内最大規模のファッションフェスタ「第32回 マイナビ東京ガールズコレクション(TGC)2021 SPRING/SUMMER」に初めてパートナー参加した。

 「#(ハッシュタグ)ワークマン女子」の商品だけでなく、とび職や屋外向けの作業着などをモデルが着用。SNS(インターネット交流サイト)に「かわいい」「着たい」と多くの反響があった。=4面に関連記事

 主催者の誘いと若手女性社員からの提案があり、「ワークとタフにこだわる」(土屋哲雄専務)ことなどを条件に参加を決めた。モデルの土屋アンナさんが黒いニッカポッカのズボンにヒールの高い靴を合わせたモードスタイルで登場。福原遥さんは耐水圧2万ミリの山かっぱ、鈴木愛理さんは980円のデニムシャツをまとった。平均単価は2000円程度。「作業服は女性用ウエアとして通じる。10~20代の女性にもアピールできた」(土屋専務)と確かな手応えを得た。

 ◇女性向け店舗の出店推進、プロ顧客とすみ分け徹底◇


 ワークマンは、女性向けの店舗「#(ハッシュタグ)ワークマン女子」の出店を加速する。19日に東京都墨田区の商業施設に2号店を出し、3号店を大阪・難波に計画中。今後10年で新規に400店、2040年をめどに駅近くや路面店を中心に900店を出す。建設業や製造業などプロ向けの製品は置かず、アウトドア系をはじめ一般向けのファッションウエアを扱い、既存のワークマンと差別化する。

 同社は耐水圧、防火、耐風、防寒などの機能が優れるウエアを自社デザイン、製作している。有名アウトドアブランドの3分の1~4分の1程度の価格で手に入り、一般客にも人気が出ている。#ワークマン女子は、一般客に特化した店舗。アウトドア、スポーツ、雨用のウエアを扱う。横浜・桜木町の商業施設に20年10月にコンセプトストアとして出した1号店は開店初日に3時間待ちの行列ができた。

 プロの職人が訪れる既存のワークマンの中には、ウエアの人気が高まったことで、駐車場が一般客で満車になり、緊急工事に携わる作業員などから改善を求める意見が寄せられている。家族経営ではマンパワーが乏しくなったフランチャイズ店も少なくない。顧客の4割が一般客となったワークマンプラスの店舗もにぎわっている。そこで同社はプロの固定客に配慮し、一般客を#ワークマン女子に導く考え。20~30台の駐車場を標準とする長い滞在時間に対応できる郊外の店舗を整備。商業施設への出店も進める。

 #ワークマン女子の専売品はなく、ワークマンプラスでも購入できるようにする。10年後の見込みは、#ワークマン女子400店、ワークマンプラス900店(新規200、ワークマンから転換460)、ワークマン200店に設定している。

 #ワークマン女子は、国内最大規模のファッションイベントの東京ガールズコレクションでアピールした。土屋哲雄専務によると、「ふわふわせずに、プロの顧客にしっかり対応したい。一般客と差別化し、ワークマンの(プロ向けの)駐車場を確保する」という。#ワークマン女子の売り上げ構成は男・女それぞれ40%、ユニセックス20%を目指す。

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