◇誠実さを心掛けて◇
社会資本整備に携わる関係省庁の総合調整役を担っている。インフラ長寿命化などに関する重要業績指標(KPI)の進捗(しんちょく)管理が主な仕事。実際に施策を進める各省庁や地方自治体など現場の様子が「見えにくいことに難しさがある」と話す。非対面のやりとりも増える今だからこそ、コミュニケーションの大切さを強く感じる。
出身は広島県。小さい頃は農家の祖父母と暮らしていた。農業が身近だったこともあり「将来は農業に携わる仕事がしたい」との思いが募った。希望をかなえるため大学進学で農学部を選択。農村基盤整備の大切さを学んだことをきっかけに農林水産省へ入った。
東北農政局の仙台東土地改良建設事業所に2年間勤務し、東日本大震災で津波に襲われた沿岸部の農地改良に携わった。営農再開に向け、農地の大区画化に取り組んでいた時期で「農家の皆さんの要望をすべて実現できるわけではない。丁寧にしっかり伝え誠実な対応を心掛けた」。難題は多かったが農家からの感謝の言葉が原動力になった。
動物園や水族館に行くのが休日の楽しみ。最近は外出自粛もあり足が遠のいているが、SNS(インターネット交流サイト)で赤ちゃんパンダの成長を日々チェックしている。「(赤ちゃんパンダは)癒やし。早く普通に出掛けるようになりたい」とほほ笑む。
(ふくしま・なおこ)
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