2021年3月18日木曜日

【全面建替も視野、屋根設置は困難】横浜市、三ツ沢球技場(神奈川区)の大規模改修検討

現在のニッパツ三ツ沢球技場(横浜市提供)

  横浜市は2021年度、サッカーJ1横浜FCがホームスタジアムとして使用している「ニッパツ三ツ沢球技場」の大規模改修に向け検討を開始する。20年度の調査で既存メインスタンドへの屋根架設は困難との結果が出ている。メインスタンドやスタジアム全体の建て替えを視野に入れた検討になる見通し。21年度予算案に約1000万円を計上した。改修スケジュールは未定だが、早期の具体化を目指す方針だ。

 所在地は神奈川区三ツ沢西町3の1(三ツ沢公園内)。1955年に国体のラグビー会場として建設した。現在はサッカー、ラグビーなどで使用している。93年のJリーグ開幕に合わせた改修や、その後の耐震補強などは行っているが、メインスタンドに屋根がなく、Jリーグのクラブライセンス基準を満たしていない。市は大規模改修を検討していた。

 昨年度に▽既設メインスタンドに屋根の増設▽メインスタンドの建て替え▽球技場全体の建て替え-の3案を比較検討。施設が老朽化しているため、既設メインスタンドへの屋根架設は困難なことが明らかになった。

 既存施設のフィールドは30×74メートル。メインスタンドはRC造3階建てで、建築面積2478平方メートル、延べ床面積5049平方メートル。バックスタンドとサイドスタンドはRC造平屋、建築面積4639平方メートル、延べ床面積6629平方メートル。収容人数は1万5454人(メインスタンド5580人、バック・サイドスタンド9874人)。市によるとJリーグからも横浜FCを通じて屋根設置の要望が届いているという。

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