2021年3月16日火曜日

【木更津市に新本社建設】コストコホールセールジャパン、国内60店舗体制目指す

新社屋の完成イメージ

  コストコホールセールジャパン(川崎市川崎区)のケン・テリオ社長は15日に千葉県木更津市で記者会見し、国内60店舗体制を目標に掲げ施設開発に取り組む方針を明らかにした。業務拡大に伴い本社が手狭になるため、新社屋を同市のコストコホールセール木更津店の北東側隣接地に建設する。7月に着工する予定。2022年春の完成、同年6月の供用を目指す。設計・施工は大成建設が担当。テリオ社長によると、今後8~10年後を見据えた第2期整備構想も検討している。

 コストコホールセールは米ワシントン州に本社を置くメンバーシップ制の倉庫型小売り大手。日本進出は1999年で現在27店舗を展開している。今後10年間で60店舗体制の構築を目指す。年間2~3店舗を新規開業する計画だ。年内に熊本御船倉庫店(熊本県御船町)、石狩倉庫店(北海道石狩市)、守山倉庫店(名古屋市守山区)の3店舗がオープンし、30店舗体制になる。

 テリオ社長は具体的な候補地を明かさなかったが、千葉県内でさらに2~3カ所程度の新規開発を検討しているという。同社が設定している店舗開発の土地条件は▽半径10キロの人口が50万人以上▽敷地面積3・3万平方メートル以上▽建築面積約1・5万平方メートル▽駐車場収容台数800台以上-など。

 新社屋は、千葉県が施行している金田西特定土地区画整理事業区域の2街区2・3画地(瓜倉)に建設する。敷地面積は5万1882平方メートル。建物はRC造5階建てで延べ約2万4000平方メートルの規模を計画する。首都圏3カ所に分散している本社機能やコールセンターを集約し、将来的な増員も可能な広さを確保する。

 第2期整備は第1期で駐車場を設ける場所に社屋を設ける予定。22年6月の第1期供用開始時は300~400人の従業員が働く。第2期整備後は最大2000人が働く拠点になる。

 テリオ社長は木更津を選んだ理由について「千葉県内の既存3店舗や千葉県市原市にある物流倉庫とのアクセスが良く、都心や空港との利便性も高い。川崎の現本社は手狭で、分散している本社機能を集約できる土地を探していた」と説明した。本社移転で「従業員だけでなく国内外からベンダーなど、年間数百人が本社を訪れる」見通し。交流人口の増加と地域の発展に貢献できるとしている。

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