作業服大手のワークマン(群馬県伊勢崎市、小浜英之社長)は、女性向け店舗の「#ワークマン女子」の東京都内1号店を墨田区の商業施設「東京ソラマチ」に19日オープンする。
プロ向けの商品を扱わないのが特徴。建設業などの職人が訪れる既存の「ワークマン」、一般向けを中心にプロ向けの商品も扱う「ワークマンプラス」との三つの店舗形態で顧客を分け、「プロの顧客に寄り添う環境を充実する」(土屋哲雄専務)のが狙い。
#ワークマン女子は、女性向けの衣料や、男性や子ども向けを含むアウトドア、スポーツ、シューズ、タウンウエアなど約270アイテムを扱う。紫外線(UV)加工のワンピース、はっ水ガウチョパンツや、国内最大級のファッションショー「東京ガールズコレクション」にも登場した商品など、女性用が76アイテムある。女性4割、男女兼用2割、男性4割の商品構成になっている。
「お店を楽しんでいただき、SNS(インターネット交流サイト)で情報を発信してほしい」と営業企画部販売促進グループの牧野純子チーフ。コンセプトキャラクターのゆるキャラ「ワクコ!」をデザインした内装や、更衣室の鏡にロゴを入れるなど、商品をSNSでアピールしやすいエリアを設けてある。
#ワークマン女子は、駅前の商業施設や路面に約130坪サイズで出店する。10年で400店を目指す。2020年10月に横浜市中区に初出店した。4月2日に大阪市中央区に関西1号店、同16日に川崎市川崎区に神奈川2号店、5月中旬に足立区に都内2号店を出す。6月には広い駐車場を設ける初の路面店を千葉県柏市に開業させる。
プロ仕様の機能が優れるウエアが好評で、ワークマンには多くの一般客が訪れている。駐車場が満車状態の店舗があり、「育てていただいたプロのお客さまに敬遠されてしまう」(土屋専務)と危機感が強く、顧客のすみ分けを急ぐ考え。「お子さんや男性の商品も選んでいただきたい」(同)と、#ワークマン女子は女性目線の店舗運営を心掛ける。
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