2021年3月2日火曜日

【回転窓】限界突破

  国内で最も長い歴史のある「びわ湖毎日マラソン」。1946年に始まった大会で鈴木健吾選手(富士通)が日本選手初の2時間4分台の新記録を打ち立てた▼スタートから5キロごとのラップで14分台を刻み続け、15分台になったのは35~40キロの1度だけ。学生時代から活躍していた選手だったそうだが、それでも日本記録の樹立は「自分が一番びっくり」とレース後にコメントしていた▼マラソンレースのテレビ中継があることすら知らなかったので、何げなく見たネットニュースで結果が目に入り、正直びっくりした。さらに鈴木選手だけでなく日本歴代10傑に5人がランクインする超高速レースだったことにもう一度驚いた▼世界に目を向けると世界記録は2時間1分39秒。時速に換算すると20・8キロ、1キロ当たり2分53秒にも達する。これを2時間以上キープする桁違いなスピードとスタミナは一体どうやって身に付けるのか▼伝統の大会は今年で幕を下ろし来年から大阪マラソンと統合される。最後を飾るにふさわしい劇的なレースが今夏に開催予定の五輪につながってほしい。そう思った人は決して少なくないはず。

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