東京・世田谷区は3日に「世田谷区本庁舎等整備工事」の落札者を331億円で大成建設に決めた。5月以降に契約する。2棟総延べ約7・3万平方メートルの新庁舎の建築・設備工事を施工する。
2月1日に一般競争入札(総合評価方式)を開札。低入札価格の調査対象となり決定を保留していた。入札には大手ゼネコン3社が参加。予定価格は383億2020万3637円だった。7月の着工を目指す。
新庁舎は「東棟」と「西棟」の2棟で構成。S・RC・SRC造で、免震構造を採用する。東棟は地下2階地上10階塔屋2階建て延べ3万6473平方メートル。西棟は地下2階地上5階塔屋1階建て延べ3万6520平方メートルの規模となる。
建築家・前川國男が手掛けた現庁舎の空間特質を継承するため、特徴的な建物間の中庭やピロティなどの空間を設ける。区民に親しまれた既存の「区民会館」はホール部分を改修して継続使用し、楽屋やホワイエ部分は改築する。
工期は27年10月15日まで。設計は佐藤総合計画、CM(コンストラクションマネジメント)業務は明豊ファシリティワークスが担当した。
竣工から50年以上が経過し、老朽化した現庁舎(世田谷4の21の27)を現地で建て替える。工事期間を3期に分け一部庁舎で業務を継続しながら、解体と新築を繰り返す。各工期で整備した建物を接続し一つの建物として完成させる難易度の高い工事になる。
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