東京・江東区は東京メトロが計画する地下鉄8号線(有楽町線)の延伸事業に合わせて、沿線地域の街づくりを推進する。7日にまちづくり構想の素案を公表。新駅を含む5駅を対象に、街が目指すイメージを明らかにした。議会への報告を経て、2023年3月末にも基本構想を策定する見通しだ。より具体的な方針を検討するまちづくり協議会の設立も視野に入れる。
延伸事業は3月に国から鉄道事業許可を受けた。計画するルートは、豊洲駅から北東に延伸し東陽町駅と接続。さらに北上し、半蔵門線住吉駅につなげる。豊洲~東陽町駅間に枝川駅、東陽町~住吉駅間に千石駅を新設する。総事業費は約2690億円。30年代半ばの開業を目指している。
区は延伸対象となる5駅周辺の街づくりを進め、事業を後押ししていきたい考え。まちづくり構想素案では、各駅ごとに新たな街のイメージを示した。人口が増加傾向にある豊洲駅は、次世代交通システムの活用による回遊性の向上を目指す。水辺環境を生かし舟運の活性化も検討していく。
枝川駅は水辺に囲まれた立地を生かす交流の場を整備していく。土地の利用転換も検討し、不足している商業機能を補う街づくりを目指す。区役所の最寄り駅である東陽町駅は、公共施設をさらに充実させ、区の中心拠点としての機能を充実させる。駅前に集積するホテルを有効活用するため、観光拠点としての強化も視野に入れる。
千石駅は美術館や公園などの観光資源の多さを生かす街づくりを推進。商店街など住機能が充実する住吉駅は、水害などの防災性を強化していく方針。水辺の散歩道や乗船場を活用したにぎわいづくりも進める。
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