2024年12月4日水曜日

大阪府/池田保健所移転建替、緑化計画を継続審議

 大阪府が計画する池田保健所の移転建て替え事業が、府の景観審議会公共事業アドバイス部会の対象事業として新たに加えられ、11月19日に第1回会合が開かれた。府と基本設計を担当している相和技術研究所が、外観にアースカラーを採用することや敷地内の緑化計画を説明し、委員から意見を受けた。2025年度での継続審議となった。
 池田保健所は1960年度の完成から60年以上が経過し、老朽化や手狭な状況が進み、地域保健活動に影響を及ぼしている。このため池田市医師会館跡地(池田市鉢塚1)への移転新築を計画。府の資料によると、新施設はRC造4階建て延べ1743平方メートル、最高高さは約18メートル。
 基本設計を25年2月25日の納期で現在作成中。今後、25年度当初予算に実施設計の委託費を盛り込み、相和技術研究所と随意契約する予定。着工は26年度後半になる見通しで、28年度中の完成を予定。総事業費は21億円超を概算している。
 会合では計画地の背後にある五月山など北摂山系の景観区域に配慮したデザインや緑地の配置計画を提示した。具体的には▽敷地沿道は緑化し、山並みの緑との連続性を保つ▽交差点部や道路に面して、高木・中木・低木をバランス良く配置する▽敷地周辺の建物とボリューム感・色調をそろえる▽北側住宅への日影を配慮し、建物を南側に配置する▽計画地西側の公園と連続した緑化-などに取り組む。
 委員からは「敷地内外の緑化をさらに具体化すべきだ」「周辺地域との調和を強化すべきだ」といった意見が出された。駅から施設までの動線の安全性や交通量への配慮も求められた。
 府は委員の意見を踏まえ、基本設計をさらに精緻化し、次回会合で対応状況を報告する。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169456
via 日刊建設工業新聞

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