日建設計ら5社は、AIを活用して地域冷暖房設備の運転を効率化するシステムを開発した。熱量や送水量の需要予測や、送水温度の判定、最も省エネ性能が高い機器の判定をAIで実施できる。AIプログラムを組み込んだパソコンを設置して、運転データを読み込ませるだけで導入可能。需要動向を見える化し、効率的な設備運転を支援する。大規模開発ビルや病院などの熱源設備に適用でき、二酸化炭素(CO2)やコストの削減に貢献する。
「AI地域冷暖房(通称・AIちれい)」は、同社と日建設計総合研究所(東京都千代田区、朝倉博樹代表取締役)、東邦ガス、住友商事マシネックス(東京都千代田区、佐橋明三社長)、アラヤ(東京都港区、金井良太代表取締役)が開発した。
気象データや送水流量データ、温度データ、熱源機器データなどを踏まえ、数時間先の冷暖房に必要な需要量などを予測する。必要最小限の熱源機を運転し、無駄をなくす。需要家側の室内温度や熱負荷の状況を踏まえた送水温度判定や、熱源機の省エネ判定もできる。
熱量・送水量需要予測AIを対象に、名古屋市内の地域冷暖房設備で実証実験を行う。予測の模擬運転結果では、過去データの熱需要量を99%の精度で予測できたという。実証期間は今月から2024年3月までを予定。実験で得た知見を活用して、さらなる省CO2化につなげる。
source https://www.decn.co.jp/?p=142381
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