ヒノデグループのグラウンドデザイン研究所(福岡市東区、木塚勝則社長)は、セメント系グラウト材の自動攪拌(かくはん)機「KNEADRUM S(ニードラムエス)」を開発した。2人作業が標準のグラウト材の混練を、1人で行うことを可能にした。工事業者やリース会社への直接販売のほか代理店経由でも販売。年間500台の販売を目標とする。
自動攪拌機は、現場の効率化や品質の標準化、作業環境の改善を目的に開発した。混練作業では、規定量の水を入れたペール缶の上部に機械をセットした状態で袋詰めのグラウト材を投入。スイッチを押すだけで攪拌する。
攪拌は2本の羽根で行うので、むらが無く、誰が作業してもグラウト材の性能を100%引き出せる。電源はAC100ボルトで作業場所を選ばず利用できる。機械本体とペール缶を分割できるので清掃も容易で搬送時もかさばることはない。
土木や建築の現場では、柱や設備の基礎部分の充填(じゅうてん)材としてセメント系グラウト材を使うケースが多い。従来は、1人がハンドミキサーで攪拌し、もう1人がグラウト材を少量ずつペール缶に投入する2人作業が標準だった。ハンドミキサーによる作業は、品質にばらつきが出るとの指摘もあった。粉体投入時の粉じんや混練後のペール缶洗浄時に出る汚水処理も課題とされていた。複数袋を混練する自動攪拌機はこれまでもあったが、100キロ超の大型装置で動力源の確保が難しいという指摘もある。
製品は付属品の20リットルペール缶をセットで販売。価格は税込み23万1000円。
source https://www.decn.co.jp/?p=142723
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