2022年5月20日金曜日

竹中工務店ら4社/高所作業車の鍵管理手間削減、アプリで解錠

 竹中工務店は19日、東海理化と東海理化クリエイト、レンタルのニッケンと共同で、位置プラスの業務効率化アプリ「高車管理」を使って高所作業車(高車)を解錠するシステムを開発したと発表した。高車の鍵部分に専用のキーレスデバイスを取り付け、アプリの予約機能と東海理化が開発したデジタルキーを連動し解錠する。手間がかかっていた元請・協力会社の鍵管理が大幅に削減できる。
 竹中工務店が開発した位置プラスは発信機(ビーコン)などのIoTデバイスで現場の人・モノの位置情報を把握する「位置認識プラットフォーム」と、収集した情報で作業所管理を効率化する業務アプリで構成。「高車管理」は位置情報と工事情報を連携し、高車の位置や予約状況がモバイル端末などで把握できる。
 システムは建設現場への搬入前に高車の鍵部分に取り付ける「外付けキーレスデバイス」と、スマートフォンで操作する「解錠システム」で構成する。システムで使うデジタルキーはスマートフォンのデジタルデータを基に利用者を認証し、鍵の施錠・解錠を行う仕組み。今回は解錠機能として活用する。
 解錠システムは「高車管理」アプリの予約機能とデジタルキーを連動させ、予約者のスマートフォンアプリを通じてBluetoothの解錠信号を送信。外付けキーレスデバイスが信号を受け付け解錠の制御を行う。建設現場で流通する22種類の高車に取り付けが可能だ。
 大阪市内の建設現場で行った実証試験では、鍵の返却管理が不要になるなど職員の業務が1日当たり約30分削減。協力会社の職長も鍵の貸し借りの手間がなくなり、15分の業務削減効果を確認した。外付けキーレスデバイスはレンタルのニッケン、高車管理アプリと連動する解錠システムは竹中グループの朝日興産を通じ、9月ごろに提供を始める予定だ。



source https://www.decn.co.jp/?p=142725

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