2022年5月23日月曜日

阪急阪神HD/梅田ビジョン発表、新阪急ホテルなど建て替え着手

 阪急阪神ホールディングス(HD)は20日、阪急電鉄の大阪梅田駅(大阪市北区)周辺が対象の「梅田ビジョン」を発表した。JR大阪駅北側の「うめきた2期地区」開発に続く大規模プロジェクトとして、大阪新阪急ホテルと阪急ターミナルビルの建て替え、阪急三番街の全面改修に取り組む。今後、行政機関との協議を加速し、早期の具体化を目指す。2030年代後半を見据えた「長期ビジョン」には、梅田と新大阪を結ぶ「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線計画」も盛り込み、35~40年ごろの開業を想定する。
 ビジョンは梅田駅周辺エリアの価値向上に向けた構想で、エリア内にある資産の建て替えなどを連続的に行うことで都市空間の魅力を高め、世界と関西をつなぐ「国際交流拠点」を目指す。
 ビジョンには▽共創により新しい価値が生まれる街づくり▽出会いと交流を促進する街づくり▽持続可能な街づくり-など六つの基本方針を設定。大学や研究機関を呼び込むほか、商業・飲食やエンターテインメント施設間の連携を強化することで面的なにぎわいを創出する。
 大規模開発として大阪新阪急ホテルと阪急ターミナルビルの建て替え、阪急三番街を全面改修する「芝田1丁目計画」に着手し、ターミナル駅としての機能を強化しながら梅田の玄関口にふさわしい複合機能拠点の開発を目指す。
 今後、具体的な開発計画を検討するほか、行政など関係機関との協議を加速する。大学や研究機関などの誘致に加え、国際交流拠点にふさわしい機能について検討する。
 22~25年度には成長投資として2900億円を投入し、うめきた2期地区開発や芝田1丁目計画、千里中央地区の再整備構想などを進める。
 阪急電鉄の嶋田泰夫社長は「なにわ筋連絡線や新大阪連絡線が実現すれば、梅田へのアクセスが飛躍的に向上し、梅田は国土軸の活力や世界のパワーを取り込める。梅田全体の価値を上げたい」と話した。



source https://www.decn.co.jp/?p=142784

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