2022年5月17日火曜日

21年度土木学会賞/21部門131件が受賞、功績賞に13氏選定

 土木学会(谷口博昭会長)は16日、2021年度の土木学会賞を発表した。応募265件の中から、功績賞や技術賞など21部門で計131件を選定した。表彰式は6月10日に東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開く。=12面に詳しく
 土木工学の進歩や土木事業の発達、学会活動に多大な貢献があった会員に贈る功績賞には▽石垣泰輔(関西大学名誉教授・特別契約教授〈環境都市工学部〉)▽上田多門(深〓(土へんに川)大学特聘教授、北海道大学名誉教授)▽小林潔司(京都大学名誉教授・同大学院経営管理大学院特任教授)▽清水則一(関西大学先端科学技術推進機構特別任命教授、山口大学名誉教授)▽須野原豊(日本港湾協会理事長)▽高田至郎(NPO法人防災白熱アカデミィ理事長)▽高橋重雄(沿岸技術研究センター上席客員研究員)▽寶馨(京都大学防災研究所特任教授)▽西垣誠(非営利共益法人統合物性モデル技術研究組合〈IMTERA〉理事長、岡山大学名誉教授)▽二羽淳一郎(東京工業大学名誉教授)▽馬場俊介(岡山大学名誉教授)▽日野伸一(九州建設技術管理協会学術顧問)▽山崎隆司(JR東日本クロスステーション常勤監査役)-の13氏を選んだ。
 石垣氏は、地下浸水の予測や対策などに関する研究を先駆的に行ってきた。上田氏は、せん断疲労に対する安全性照査の予測式などを構築し、コンクリート標準示方書に採用された。小林氏は、日本学術会議の土木工学・建築学委員長として提言や議論の取りまとめに尽力した。清水氏は、地盤・構造物の安全管理や斜面防災、災害復旧の高度化などに貢献してきた。
 須野原氏は「臨海部産業エリア形成促進港」の指定など先導的な施策をリードした。高田氏は、都市ライフライン施設の地震防災技術の開発に貢献した。高橋氏は、津波・波浪・高潮に対する構造物の性能の基礎研究に尽力した。寶氏は、洪水時の確率的実時間予測手法および物理分布型流出モデルを開発した。
 西垣氏は、地下水環境に関するさまざまな問題の解決に取り組んだ。二羽氏は、構造設計の高度化などコンクリートに関する研究に力を尽くした。馬場氏は、構造力学の手法を用いた新たな「土木史」の在り方を開拓した。日野氏は、橋梁工学・構造工学の研究開発で優れた成果を残した。山崎氏は、東日本エリアの鉄道輸送網整備の調査・計画で中心的役割を担った。



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