2022年5月24日火曜日

日揮HD/福島・浪江町で陸上養殖実証、12月までにプラント建設着手

 日揮ホールディングス(HD)は20日、福島県浪江町に統合環境制御システムを備えた陸上養殖プラントを建設すると発表した。関連技術の開発が目的。グループのエンジニアリング技術力を駆使し、閉鎖循環式陸上養殖システムの確立を目指す。センサーや画像から生産環境を可視化。収集したデータをAIなどで解析しながら生産を支援する。
 技術開発と生産実証、生産した魚の販路構築を手掛ける新会社「かもめミライ水産」を昨年8月に設立している。12月末までに北幾世橋地区で着工し完成後に魚の安定生産を実現する環境や設備機器の最適な組み合わせを実証する。需要が高いサバの生産を2024年に開始。まずは年間30トンを養殖し、27年ころまでに60トンへ引き上げる。福島の水産業を活性化するため、実証はいわき魚類(福島県いわき市、鈴木健寿社長)と共同で取り組む。
 日揮は岡山県内に閉鎖循環式の陸上養殖施設を建設済み。新会社は陸上での安定生産に向けて技術を確立するため、復興庁の復興特区支援利子補給金を支給する「復興推進計画」の認定を受け事業を実施。陸上養殖の普及を通じ海洋資源を保護とともに持続可能な水産業を目指す。



source https://www.decn.co.jp/?p=142815

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