2022年5月2日月曜日

仙台・定禅寺通の街づくり基本構想策定、ひと中心の空間づくり/検討会

 仙台市内にあるメインストリートの一つ「定禅寺通」(青葉区)の街づくりを検討していた定禅寺通活性化検討会(田村忠嗣会長)が基本構想をまとめ、郡和子市長に4月28日提出した。延長約700メートル、幅員46メートルの道路空間と同12メートルの中央緑道で構成。歩道部分と合わせ4列のケヤキ並木がある。同検討会は段階的に「ひと中心の空間づくり」を目指すべきだとした。通り全体をせんだいメディアテークなどが立地する「豊かに暮らせる西エリア」と、移転予定の県民会館がある「24時間楽しめる東エリア」に分け、ブランディング戦略を明確にした上で官民連携の街づくりに取り組むよう求めた。
 道路空間はシンボルであるケヤキ並木の育成状況に応じ、適切に保全管理しながら片側1車線の削減を基本に歩道空間を拡幅。歩行や滞在、活用が可能なスペースを生み出す。
 多くの来場者があった県民会館(東京エレクトロンホール宮城)は移転が決まっている。同検討会はにぎわい創出に大きな影響があるとして、跡地を定禅寺通の要と位置付け有効活用を図るよう市に求めた。近接するせんだいメディアテークとともに、文化芸術活動や観光交流を支える拠点が必要と提言している。
 基本構想の策定で同検討会は解散し、今後は定禅寺通街づくり協議会と定禅寺通エリアマネジメントが役割を引き継ぐ。地元関係者や不動産・建設関連会社、有識者などが連携。市とも協力しながらプロジェクトを具体化、推進する。街づくりの方針を決定・評価する合意形成組織と、事業を実施する実行組織の体制で基本構想の実現を目指す。



source https://www.decn.co.jp/?p=142286

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