2022年5月18日水曜日

大成建設/施工状況・資機材保管場所を図面表示、撮影動画でAIが自動認識

 大成建設は360度カメラで撮影した動画を基に、AIが施工状況や資機材の保管場所を自動認識し、図面に表示するシステムを開発した。工事の進捗(しんちょく)状況や使用資機材の所在が迅速かつ明確に把握でき、施工管理業務の省力化と効率化に貢献する。
 現場内に図面位置情報を登録した2Dコードを1フロア当たり数カ所設置。スマートフォン専用アプリで位置情報を読み取った後、360度カメラで動画を撮影しながら現場を巡回する。撮影動画を基に壁や天井などの内装工事や資機材をAIが自動認識。専用アプリの位置測位の結果を組み合わせ、各工事の施工状況と資機材位置を同時に図面上に反映する。
 各種資機材の名称を検索すると保管場所が表示され、所在を簡単に把握できる。動画は撮影場所とひも付けてシステムに記録。図面位置を指定することで施工状況をリモートで360度確認できる。工事関係者とのスムーズな合意形成や情報共有、現場確認作業の負担軽減に大きく貢献する。
 同社ではDX標準基盤「T-BasisX」や、四足歩行ロボットを使った建設現場の遠隔巡視システム「T-iRemote Inspection」との連携を進めている。今後、四足歩行ロボットが現場巡回を行う際にシステムを活用することも想定しており、施工管理のさらなる省力化、効率化を目指していく。



source https://www.decn.co.jp/?p=142645

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