コベルコ建機は5日、建設機械を遠隔操作し、稼働データを可視化するサービス「K-DIVE(ダイブ)」の提供を始めると発表した。オフィスなどに設置したコックピットから、遠隔地の建機を操縦。切り替え作業を行うと、同一のコックピットで複数の建機を操縦できる。稼働データを可視化し、現場の生産性向上にもつなげる。
同社は東京都江東区の東京ビッグサイトで同日に開幕した「ジャパンビルド 建築の先端技術展」(主催・RXジャパン、会期は7日まで)の「建設DX展」にブース出展し、コックピットを使ったデモンストレーションを行った。神戸、広島両市の現場にある重機とコックピットを遠隔でつなぎ、現地のスタッフとコミュニケーションを取りながら重機を動かした。
サービス適用対象は13トン以上の同社製油圧ショベル。初期費用を除いた月額利用料は50万円。金属スクラップヤード、産廃処理ヤードといった建機が一定区画で稼働する固定ヤードでの使用を想定する。今後は利用環境を段階的に広げる。2023年度は40件の契約を目指す。
コックピットのモーションシートは実機の動きをそのまま再現。傾きや振動なども現地と同じように体感でき、より臨場感のある操作ができる。オペレーター顔認証機能により、登録されたオペレーターだけが操作できる。
K-ダイブの発表に当たり、山本明社長は「K-ダイブは当社のDX戦略の中でも価値創造を象徴する、新たなソリューションだ。現場の働き方を大きく変える可能性を持ったK-ダイブに期待してほしい」と語った。山崎洋一郎執行役員ICT推進部長新事業推進部担当は「K-ダイブを核に建機の遠隔操作とマッチングサービスを融合させ、時間や場所などの制約を受けずに建設現場での施工が実現する世界を目指す」と力を込めた。
source https://www.decn.co.jp/
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