中部地方整備局岐阜国道事務所は27日、第4回川島大橋復旧方法検討会(委員長・村上茂之岐阜大学教授)を開き、復旧方法の検討内容を取りまとめた。新設する橋梁の形式は、施工性や経済性を考慮して鋼2径間アーチ橋を採用。現橋梁と同じ位置に建設する。工期を短縮するため既設橋の下部工撤去と新橋の下部工設置を並行して進める。また、下流部で設置作業を進めている歩行者用仮橋は8月頃に開通予定であることが報告された。
木曽川と渡河する川島大橋(岐阜県各務原市川島笠田町~川島松原町)は、2021年5月の豪雨で橋脚が沈下。上弦材も座屈した。県の要請を受け国が権限代行で橋梁を新設することが決まり、橋梁形式や施工方法などの検討を進めている。第4回会合では新橋梁の位置について、現道への接続や用地買収の有無などを考慮し、同じ場所で架け替えることを決定。早期復旧や経済性などを総合的に判断し鋼2径間アーチ橋を採用する。今後は、早期復旧に向け出水期の施工も視野に入れた施工方法の検討を進める。
そのほか、川島大橋の撤去と歩行者用仮橋の設置状況の報告も行われた。川島大橋は橋長約343メートル。既にP4橋脚とA2(右岸側)~P3橋脚間の橋桁の撤去、P3~A1(左岸側)の床版撤去が完了。P3~A1の橋桁撤去の準備を進めている。
川島大橋の約300メートル下流部に設置中の歩行者用仮橋は延長約400メートル、歩道幅員約4メートル。仮橋架設と応急組み立て橋架設を両岸から進めている。現在、中央部の支持杭打ち込みを進めており、8月頃には開通できる見通しとなった。木曽川を渡河する川島大橋は通学路としても使われていたが、通行止めが続いている。
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