2020年7月豪雨で被災し、権限代行による災害復旧で九州地方整備局が架け替えを進める球磨川流域の橋梁の着工式が4日、熊本県八代市坂本町で開かれた。流域市町村の首長や関係団体の代表、施工者ら約100人が出席。犠牲者への黙とうや鍬入れなどを行い、工事の安全と早期の地域の復興を祈念した。
県などに代わり権限代行で行う橋梁の復旧では被災した10橋のうち流失した8橋を架け替え、2橋は現橋を活用し橋台の再構築や上部工の一部架け替えを行う。式は架け替えを行う8橋のうち5橋の下部工工事着手に当たり、九州整備局八代復興事務所と県、八代市、芦北町、球磨村の主催で開いた。
式辞で藤巻浩之九州整備局長は「着工式を一つの契機とし、国道219号をはじめとする道路、10本の橋の復旧を通じて地域の幹線ネットワークを被災前よりもっといいものに仕上げていくことに全力を尽くす」と述べた。
蒲島郁夫知事は「球磨川流域の復興が目に見える形で大きな一歩を踏み出すことを大変うれしく思う。引き続き国と連携しながら日本一災害に強い命の道としてインフラの強靱化に全力で取り組む」と話した。
式では鍬入れを行った後、関係者がスイッチを押し、工事で使用する杭打ち機を始動。機械が動き出すと出席者からは大きな拍手が沸き起こった。
今回着工した5橋の構造形式や下部工工事の施工者などは次の通り。▽橋梁名(構造形式と橋長、工事場所)=施工者。
▽坂本橋(鋼2径間連続トラス橋約160メートル、八代市)=若築建設
▽鎌瀬橋(鋼単純アーチ橋〈ニールセンローゼ橋〉約200メートル、同)=十五建設
▽大瀬橋(鋼2径間連続鋼床版箱桁橋約130メートル、芦北町・球磨村)=大日本土木(P1基礎)、河建(A2基礎外)、味岡建設(仮桟橋)
▽松本橋(同約150メートル、球磨村)=新井組
▽沖鶴橋(同約180メートル、同)=森組(P1基礎)、丸昭建設(A1外)。
杭打ち機を始動
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