小田急電鉄が特急列車「ロマンスカー」をサブスクリプション(定額制)で利用できるチケットを期間限定で発売中だ。平日午前9時~午後5時台が対象。30日間有効で4往復以上すれば割安になる▼特急列車はゆったりとしたスペースが確保され、パソコン作業も可能。コロナ下で就業時間を選択する勤務体系など新たな働き方が広がる中、移動の高付加価値化がニーズの掘り起こしにつながりそう▼矢野経済研究所の調査によると、生活関連サービスやデジタルコンテンツなど定額制サービス市場は右肩上がりで拡大し、2022年度には1兆円を超す勢いだ。映像・音楽配信などの個人利用から、業務用の専門ソフト・サービスまで多岐にわたる▼一定金額とはいえ、無造作に導入すればコスト増につながる。「驚くほどにIT費用が上がった。固定費として増えすぎると経営リスクになる」。企業トップからは懸念の声も▼ITサービスは随時、機能が拡張され、蓄積データを新たなビジネスにつなげる糸口にもなり得る。ただ、「あったら便利」と「必要不可欠」は似て非なるもの。DXにも選択と集中が必要なのだろう。
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