6434人が犠牲となった阪神・淡路大震災は17日、発生から28年がたった。兵庫県内の各地で追悼行事が行われ、県などが主催する「ひょうご安全の日 1・17のつどい」には、国や県、神戸市のほか被災市町や関係団体、一般来場者など約500人が参列。震災の記憶を風化させることなく経験と教訓を次世代に語り次ぎ、災害に強い兵庫をつくり上げていくことを誓い合った。
安全の日のつどいのテーマは「震災を風化させない-『忘れない』『伝える』『活かす』『備える』」。「人と防災未来センター」慰霊のモニュメントに設けられた献花台を前に、午前11時50分に式典が開始。小西隆紀兵庫県議会議長の開会の言葉に続いて、正午の時報とともに神戸市立なぎさ小学校の生徒らが「カリヨンの鐘」を打ち鳴らし、犠牲者に黙とうをささげた。
主催者代表の齋藤元彦兵庫県知事は「われわれは震災の経験と教訓を決して忘れることなく、一丸となって防災先進地づくりを進めてきた。兵庫の創造的復興モデルは東日本大震災や熊本地震などでも復興の基本方針となり、国内外の災害復興に生かされるようになった。コロナ禍を克服し、持続的に成長する兵庫を実現するためには安全・安心な地域社会の構築が不可欠だ。『人に温かい兵庫』を目指し、県民と共に歩んでいく」と決意を語った。
続いて谷公一内閣府特命担当相が「わが国の災害対策は教訓を今後に生かすことで強化されてきた。国民の生命や財産、生活を守るために、引き続き防災・減災、国土強靱化に全力で取り組んでいく」と来賓あいさつを述べた。
この後、県立舞子高校環境防災科3年の大崎きらりさんら地元の小中高生がメッセージを披露。神戸市立灘の浜小学校の児童らが被災者を勇気付ける曲「しあわせ運べるように」を合唱した。
最後に、人と防災未来センターの河田惠昭センター長が「震災の教訓はすべての時代に通じる知恵だから」と「ひょうご安全の日宣言」を読み上げ、参列者が献花台に花をささげた。
齋藤知事
地元小中高生が献花
source https://www.decn.co.jp/
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