東京都渋谷区で第1種市街地再開発を計画する「公園通り西地区市街地再開発準備組合」に、事業協力者として東急不動産と清水建設が参画していることが分かった。プロジェクトでは老朽化するマンションを解体し、住宅やオフィス、店舗が入る延べ約7・4万平方メートル、最高高さ約150メートルの再開発ビルを整備する。都市計画決定などの行政手続きを経て、2026年度の着工、31年度の竣工を目指す。
計画区域は宇田川町2の1ほか(区域面積約1・4ヘクタール)。区域の東側にマンションの「渋谷ホームズ」、西側に区立神南小学校が立地する。再開発ビルは渋谷ホームズの跡地(約4630平方メートル)に整備し、建物は地下3階地上34階建て延べ7万3900平方メートルの規模を想定している。
1975年竣工の渋谷ホームズは老朽化が進み、2016年6月の耐震診断で「倒壊の危険性が極めて高い」との判定を受けた。市街地再開発の手法で建て替える方針が固まり、17年4月に準備組合が設立された。再開発の事業コンサルタントはタウンプランニングパートナー(東京都千代田区)、都市計画コンサルタントは日建設計が担当している。
準備組合は地域防災力の強化に向け、渋谷ホームズ同様に老朽化が課題となっている神南小建て替えを再開発と一体で進めるプランを区に提案。公共空間として再開発ビルと小学校敷地の中間部分に広場空間を設ける考えを示した。22年6月には保護者や地域住民らを交え、小学校建て替えの準備委員会が立ち上がり、施設計画の詳細を詰めている。
1964年に完成した神南小の既存校舎は、RC造地下1階地上3階建て延べ6548平方メートルの規模。区は建て替え検討に伴う資料作成など総合支援業務を明豊ファシリティワークスに委託している。
再開発の検討区域
source https://www.decn.co.jp/
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