オリエンタルコンサルタンツは19日、円滑な合意形成と事業期間の大幅短縮を目的に、電線共同溝のBIM/CIMモデルを自動作成するプログラムを開発したと発表した。2D図面の平面図や縦断図、特殊部間ごとの横断図を読み込み、3DのBIM/CIMモデルを自動で作成する。これにより従来1カ月~1カ月半かかっていたモデル作成時間が半日程度になり、95%以上の時間短縮が可能になる。
計画の初期段階からBIM/CIMモデルを活用できるのが特徴。工事で予想される課題をフロントローディングによって設計段階で検討・解決でき、設計・施工の品質が向上する。計画変更に対しても短時間で対応できるため、3Dモデルを有効活用した円滑な協議と確実な合意形成が図れる。
無電柱化に向けた電線共同溝事業は、関係者との協議・調整に時間がかかり、事業期間が長期化することが課題となっている。こうした対応策の一つとしてBIM/CIMの活用が期待されているが、計画が頻繁に変更される電線共同溝設計ではBIM/CIMモデルの作成負担が大きく、十分に利活用されていない実態がある。
近年は災害の激甚化、頻発化などを背景に無電柱化の必要性が高まっている。こうした状況を踏まえ、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」では電柱倒壊のリスクがある市街地などの緊急輸送道路の無電柱化が進む。国土交通省の「無電柱化推進計画」では、2021年度から5年間で4000キロを無電柱化するとしている。
source https://www.decn.co.jp/
0 comments :
コメントを投稿