2023年1月11日水曜日

回転窓/取り戻しつつある日常を守る

「成人の日」の9日、晴れ着姿で楽しそうに歩く若者を多く見かけた。総務省によると18~20歳の新成人は341万人。成人年齢が引き下がってから初の成人式は、ほとんどの自治体が20歳を対象にした▼千葉県浦安市は市内の東京ディズニーシーで「二十歳の集い」を開いた。人気キャラクターとの触れ合いなどはなかったものの、開催規模を感染症の拡大前と同じにしたそうだ▼暮らしや企業活動の様式をコロナ前に戻す動きが目立つ中で、とまどいも見られるようになった。千葉県内のある小学校は給食で黙食を徹底してきたが、会話を認めるようにしてからも「教室の雰囲気が変わらない」と近所に住む先生が話す▼人と話す機会を減らす学校のルールが運用されて約3年。「どうしゃべっていいか分からない児童がいる」という。会話にさえ悩む子どもたちが「ふびんでならない」と先生は表情を曇らせる▼ここにきて感染者が急増し、死者が1カ月あまりで1万人以上増加する危険な事態になった。その前はようやくコロナ後のことに意識が向き始めていただけに、対策の徹底でこれ以上の感染拡大を食い止めたい。


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