関東地方整備局大宮国道事務所は、埼玉県内を東西に結ぶ「核都市広域幹線道路」の概略計画検討に着手した。16日に同事務所と埼玉県、さいたま市、有識者らでつくる地元検討会の初会合を開き、課題や求められる機能などについて意見を交わした。2023年以降に地元住民の意見を聴取した上で複数のルート案を提示し、概略計画をまとめる予定だ。埼玉の重要な東西軸となる「2・5環状」の実現に向け大きな一歩を踏み出した。
新路線は首都高速道路新都心線をさいたま見沼ICから延伸し、東北自動車道浦和料金所~岩槻IC付近に接続する。直線距離で約5キロとなる。
核都市広域幹線道路の一部として、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)と東京外かく環状道路(外環道)の間を埋める、いわゆる2・5環状を形成する。構造は多車線の自動車専用道路とする方針。想定延伸区間にはさいたま、川口両市にまたがる田園地帯「見沼田圃(たんぼ)」が広がり、景観や自然保護が課題となる。
情報発信のため近くポータルサイトを立ち上げる。広報誌などを通じて住民への計画周知に努め、はがきによるアンケートやワークショップ、オープンハウスなどを実施して地域の意見を聞く予定だ。2月からはさいたま市役所内でパネル展示も実施し、機運醸成に努める。
同日の地元検討会で委員からは「見沼田圃の自然は斜面林、湿地の環境、見沼代用水の三つが一体であることが重要。単に道路を造るだけでなくルート帯や構造の検討などで地域のまちづくりに貢献するインフラづくりを心掛けてほしい」「道路を造ったら景観がどう変わるのかシミュレーションで市民に分かりやすく伝える努力をしてほしい」など環境や景観への配慮を求める声が相次いだ。また「高規格道路は都市、県の構造を劇的に変える」と期待を寄せる意見もあった。
source https://www.decn.co.jp/
0 comments :
コメントを投稿