2023年1月18日水曜日

清水建設JV/フィリピン初の地下鉄工事、9・5キロのシールド掘進スタート

 清水建設を代表する4者JVが施工しているフィリピン初の地下鉄工事「マニラ首都圏地下鉄事業CP101工区」で、総延長9・5キロに及ぶシールドトンネルの掘削工事が始まった。車両基地、三つの駅舎を含む先行開業区間(延長7・3キロ)に上下線各3本のトンネルを構築する。6機のシールド機のうち、先行する2機が9日、北端の車両基に設けた立坑から発進した。全体の竣工は2027年7月を予定。
 同事業ではマニラ首都圏北部のミンダナオ通りから南部ウェスタンビクタンに至る全長33・1キロに17駅と車両基地を整備する。工事の発注者は同国運輸省。
 清水建設を代表にフジタ、竹中土木、地元大手建設会社のEEI社で構成する4者JVは、北端の車両基地からキリノハイウェイ駅、タンダンソラ駅、ノースアベニュー駅に続く延長7・3キロ区間の設計・施工を総額1585億円(日本円換算)で受注した。
 車両基地(敷地面積約30ヘクタール)と3駅舎、これらを結ぶシールドトンネル工事を担当。2021年8月に着工し、車両基地の建築工事や地下移行部の開削トンネル工事、各駅舎の地下躯体工事を順次進めてきた。
 シールドトンネル工事は6機の泥土圧シールド機を使用。内径6・1メートル、総延長9・5キロのトンネル6本(上下線各3本)を構築する。先行発進したシールド機は車両基地からキリノハイウェイ駅に向かう2機。今後はノースアベニュー駅とタンダンソラ駅間、タンダンソラ駅とキリノハイウェイ駅間の上下線トンネルを順次構築していく。
 9日に同国のフェルディナンド・マルコス大統領やハイメ・バウティスタ運輸相ら多数の来賓が出席しシールド発進式が行われ、工事の無事竣工を祈念した。

北端の車両基地からシールド2機が発進(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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