鉄道に興味を持った小学3年生の頃、両親に電車運転体験ゲーム「電車でGO!」を買ってもらった。地元・関西から遠く離れた秋田新幹線や新潟県の北越急行線などを再現したゲーム映像を見つめながら、架空の旅にのめり込んでいた◆昨年10月にJR東日本が鉄道開業150年を記念し、新幹線も含めた管内の路線を3日間自由に乗り降りできる企画切符を発売した。「せっかくの機会」と思い立ち、北越急行と秋田新幹線を経由するルートで周遊の旅に。両線とも乗車するのは初めてだったが、所々にゲーム内で見た風景が広がっていることを確認。「懐かしい」と感じる一幕もあった◆デジタルツインといった3D都市モデルを、都市計画のシミュレーションなどで活用する動きが広がりつつある。「仮想空間で何ができるのか」と当初は半信半疑だったが昨秋の旅を契機に、20年前に発展途上のグラフィックス映像で体験していたことも「一緒では」と親近感が湧き始めた◆デジタルに頼り過ぎるのは良くないが、アイデア次第で仮想空間の可能性は無限に広がるはず。3D都市モデルに対する理解を深め、記事を通じて積極的に伝えていきたい。(慶)
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