2023年1月16日月曜日

阪神高速道路会社/海老江JCTで橋桁架設、淀川左岸線共用部が2期とつながる

 阪神高速道路会社は、12日夜から13日未明にかけて大阪市福島区の海老江JCT付近で行った橋桁架設工事の現場を公開した。今回の工事で淀川左岸線の供用部(延長約5・6キロ)と建設中の2期本線部(約4・4キロ)がつながり、大阪圏の新たな環状道路の実現に向けて一歩前進した。2025年大阪・関西万博の際にはシャトルバス専用道路になる予定だ。施工はエム・エムブリッジ・横河ブリッジ・宮地エンジニアリングJVが担当。  同工事では阪神高速3号神戸線と接続する2本のランプと淀川左岸線1期と接続する本線を新設する。鋼桁や鋼製橋脚の総重量は約6500トン。鋼桁は2~4径間連続の非合成箱桁や単純合成鈑桁、単純合成箱桁を架設し、門型や単柱の橋脚を設置する。昨年末時点の工事進捗(しんちょく)率は38・6%。  今回の工事は本線部の橋桁約300メートルのうち、供用部側に最後の橋桁を架設するもので、12日午後9時ごろから作業を始めた。橋桁の長さは約25メートル、鋼重は約61トン。現地の施工ヤード内で組み立てた後、市道淀川南岸線を通行止めにした上で、多軸台車に載せて現場まで運んだ。  この日はクレーン車のオペレーターやとび職、トラック運転手など約60人の作業員が従事。550トンつりの大型クレーンを使い、13日午前0時40分過ぎからつり上げを始めた。1時間ほどかけてゆっくりと作業を進め、所定の位置に橋桁を架設した。  淀川左岸線2期は、都市再生プロジェクトに位置付けられた「大阪圏の新たな環状道路(大阪都市再生環状道路)」の一部を形成する。2期に続き延伸部(約8・7キロ)を整備し、大阪湾岸部と大阪東部を結ぶ高速道路を整備することで都心部の交通混雑緩和や物流の効率化、企業立地の促進などが期待される。

交差点内を移動する多軸台車
大型クレーンでゆっくり架設=13日午前1時ごろ
source https://www.decn.co.jp/

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