三井不動産など4者が東京・神宮外苑(港区、新宿区)で計画する再開発事業の総事業費が、約3490億円になることが明らかになった。うち工事費は約3131億円を占める。神宮球場、秩父宮ラグビー場の建て替えや、高さ約185メートル超の高層ビル2棟の新築など、総延べ約55万平方メートル超の施設群を開発する。2025年3月に着工し、35年11月の全体完成を目指す。
三井不と明治神宮、伊藤忠商事ら4者の共同事業になる。計画では神宮第二球場を解体し、跡地にラグビー場棟を整備。その後、秩父宮ラグビー場を解体し、ホテル併設の野球場を建設する。
ラグビー場棟は地下1階地上7階建て延べ7万6700平方メートルの規模となる。2万席程度の座席を備え、ラグビーに関連したミュージアムや商業施設も併設する。昨年日本スポーツ振興センター(JSC)が整備・運営事業者を公募し、鹿島、三井不、東京建物、東京ドームの4社グループと契約を結んだ。
野球場・野球場併設ホテル棟は、地下1階地上14階建て延べ11万5700平方メートルの規模になる。隣接地には地下2階地上40階建て延べ12万7300平方メートル、高さ約185メートルの規模のオフィスビルを整備。2棟とも28年5月に着工し、32年3月の完成を目指す。
伊藤忠商事の本社は、地下5階地上38階建て延べ21万3000平方メートル、高さ約190メートルのビルに建て替える。ほかにも、ホテルが入る複合棟B(地下1階地上18階建て延べ2万9100平方メートル)や、5棟の文化交流施設などの建設も予定している。
事業は昨年3月に都から都市計画決定の告示を受けた。20日には都が環境影響評価(環境アセス)書を告示し、着工前のアセス手続きが完了した。今後は来年度の権利変換計画の認可に向けて手続きを進めていく。
source https://www.decn.co.jp/
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