就職や進学など進む道は違っても18歳での選択は一つの大きな岐路となる。その18歳人口が近い将来に100万人を割るとの予測もあり、多くの業種で10代、20代といった若者の担い手不足がより深刻化するのは必至だ▼企業は即戦力の人材を得るため、キャリア採用にも積極的な取り組みを見せる。転職求人数は高水準で推移し、今後、人材争奪戦が一層過熱していく▼リクルートの調査で「成長実感を得ることは重要」と考える就業者は調査対象の約8割を占めた。だがこのうち半数は「得ていない」と回答。こうした価値観と実態のズレを埋めることも企業戦略に重要と言えよう▼「企業は、人事-現場-経営の三位一体の採用体制や入社後活躍のための環境を、これまで以上に整備できるかが、人材求心力に影響する」。同社の藤井薫HR統括編集長は「2023年転職市場の展望」のリポートでそう指摘する▼経団連は文部科学省が検討中の「次期教育振興基本計画」への提言で、豊かな創造力や発想力、高度な専門性を持つ「尖(とが)った人材」などを企業が近年求める人材としている。国を挙げた育成環境の整備も急がれる。
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