愛媛県内の建設関連企業で女性の活躍を後押しする取り組みが広がっている。育児を支援するイクボスの愛媛県版「ひめボス」の宣言事業所が設定した自主目標を達成すると「ひめボス事業所plus」「ひめボス事業所plus+」に認定される新制度が2020年度にスタート。22年度認定(16日時点)で建設関連企業は計25社(全業種は94社)が目標をクリアしている。
県は達成した目標の数に応じ、ひめボス事業所plus(一つ達成)、ひめボス事業所plus+(二つ以上達成)として認定する。22年度は建設関連企業で、ひめボス事業所plusに3社、ひめボス事業所plus+には6社が認定された。
ひめボス事業所plus+に認定された1社が管工事業の重松兄弟設備(松山市、清水盛士郎社長)。目標としていた女性職員の定着で、女性従業員が16年度の6人から21年度に8人に増加。退職者ゼロの定着率100%を達成した。従業員45人で女性比率は17・7%となっている。
同社は産前・産後休業以外に、育児や看護、介護のための休暇を整備。積極的な取得を周知し、男女問わず介護離職などを防ぐ取り組みを継続して行っている。採用者に占める女性比率を30%に引き上げる新たな目標を掲げた。
同じくひめボス事業所plus+に認定された白石建設工業(新居浜市、白石尚寛社長)は、従業員94人で女性比率39・4%。育児のための短時間勤務制度を設けており、21年度は1人が利用した。同制度を使いやすくするため、制度を広く周知して同僚らの理解を獲得。利用者の業務負担の軽減につなげた。
説明会で産休・育休取得の実績をアピールし、新規採用に占める女性比率も増加している。過去3年の新卒採用24人のうち女性が10人を占める。新しい目標として、女性技術者の活躍を推進する研修などへの積極的な参加(年2回以上)を促していく。
source https://www.decn.co.jp/?p=149685
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