2023年1月13日金曜日

相模原市/橋本駅南口地区まちづくり誘導方針素案、リニア駅と既存駅の接続など

相模原市は、リニア中央新幹線の新駅を建設しているJR・京王線橋本駅南口地区(緑区)のまちづくりを適切に誘導するためのガイドラインのうち、「まちづくり誘導方針」の素案をまとめた。土地利用、交通・ネットワーク、環境など6項目で将来像を示している。13日から市民アンケートを実施する。8月ごろにガイドライン全体の意見募集を行い、11月ごろの策定を目指す。
誘導方針で示した将来像は▽土地利用▽交通・ネットワーク▽公共空間▽景観▽環境▽防災-の6項目。土地利用では駅まち一体牽(けん)引、広域交流、複合都市機能、ものづくり産業交流の四つにゾーニングし、多様な都市機能の集積を図る。
交通・ネットワークでは首都圏南西部の玄関口として、広域にわたる多様な交通手段が集積した交通結節点の形成を図る。地下に設置するリニア新駅と地上の南口交通広場、既存のJR横浜線・相模線駅、地上3階の京王線橋本駅を一体的に接続する。来街者の増加を見据えたゆとりある歩行者空間の整備やユニバーサルデザインへの配慮、低層部のにぎわい創出など距離を感じさせない空間の演出を目指す。三つの鉄道駅と交通広場の高低差に配慮し、必要に応じて昇降機を整備するほか、駅と道路、敷地が一体となった回遊動線の確保を検討する。
南口地区では土地区画整理を行う予定。地権者は市と神奈川県、JR東海、東京電力の4者。施行予定者は都市再生機構。土地区画整理と街路事業での大区画化を想定している。京王線橋本駅の移設関連整備や橋本駅北口との自由通路整備なども行う。事業区域は橋本1と2の一部ほかの約14ヘクタール。これまでの計画では22、23年度に土地区画整理事業と街路事業の都市計画を決定し、23年度の事業認可取得と工事着手を目指す。計画期間は33年度までだが、必要な都市基盤はリニア駅開業予定の27年度をめどに先行整備するとしている。概算事業費は約538億円を見込んでいる。

リニア新駅とJR・京王橋本駅の接続イメージ(まちづくり誘導方針資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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