JR九州エンジニアリングが福岡県古賀市で計画する「福岡製作所」の新築工事の安全祈願祭が11日、同市糸ケ浦の建設地で開かれた。事務所棟はS造3階建て延べ1448平方メートル、工場棟は同2階建て延べ2705平方メートル。事務所棟はJR九州グループで初となるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得する見込み。設計・施工は建築を九鉄工業、電気・機械設備をJR九州電気システムが担当。15日に工事着手し10月の完成、年内の稼働を目指す。 神事の地鎮の儀ではJR九州エンジニアリングの師村博社長が苅初(かりそめ)の儀、九鉄工業建築本部企画設計室の小野崇室長が鍬入(くわいれ)の儀を行い、杭打(くいうち)の儀で九鉄工業の古賀徹志社長が相原宏樹現場代理人の介添えで力強く起工の杭を打ち込んだ。その後、関係者が祭壇に玉串をささげ、工事の安全と順調な進捗(しんちょく)を祈念した。 神事後、師村社長は「鉄道車両のメンテナンスだけではなく、これからは製造業、建設業にも力を入れていく。新たな発想で将来のわが社を背負う主力商品が生まれることを願っている」と語った。古賀社長は「成長と進化のための一歩を踏み出されるお手伝いができて身の引き締まる思い」と話した。 福岡製作所には本社の機械設備事業本部と、福岡県内の車両事業所を移転集約し、鉄道車両事業に加え、工作機械などを製作する製造業と商業施設などの空調・給排水衛生設備工事の施工管理を行う建設業の事業強化を図る。 建設地の敷地面積は5686平方メートル。事務所棟には、ロボットや試験機の開発を行う研究開発室や電子機器プリント基盤整備を行うクリーンルームなどを設ける。工場棟は車両部品や保線機械部品の検修、車両部品、工作機械の車輪旋盤などの製作を行う。工事費は14億円(税抜き)。 このほかPPA(電力販売契約)事業でJR九州電気システムが事業者となり太陽光発電システムを設置し、福岡製作所で使用する電力は同社から購入する。 相原宏樹現場代理人(九鉄工業)の話 「9カ月と短い工期だが安全は当然のこととし、その上で品質のしっかりとしたものを造っていきたい」。
福岡製作所の完成イメージ(JR九州エンジニアリング提供)苅初の儀
鍬入の儀 杭打の儀 相原宏樹氏 source https://www.decn.co.jp/
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