2023年1月6日金曜日

九州整備局筑後川河川/赤谷川流域の災害復旧、3月に権限代行完了

九州地方整備局筑後川河川事務所と九州北部豪雨復興出張所は、2017年7月の九州北部豪雨により被災した福岡県朝倉市の筑後川水系赤谷川流域で行っている災害復旧事業について、国の権限代行で進める河川災害改良復旧事業と国直轄の特定緊急砂防事業の砂防施設の整備を3月をめどに完了すると発表した。
河川の権限代行では赤谷川の延長約8キロ、支川である乙石川と大山川のそれぞれ約3キロの計約14キロで河道拡幅などを実施している。
これと併せて県道八女香春線の本村地区約0・6キロ、真竹地区約0・9キロの計約1・5キロの改良復旧も行っており、22年10月には真竹地区で松末橋の架け替えを終え開通。上流側の本村地区では災害時に緊急車両の通行に支障が生じていたS字カーブ区間の直線化と道路拡幅が完了し10日に供用する。
特定緊急砂防事業では遊砂地1カ所を含む砂防堰堤30カ所、導流堤や土砂の捕捉施設などを設ける緊急対策1カ所の計31カ所の整備を3月に完了する見込み。これらを管理するための管理用道路や流路の河岸浸食防止を目的とした渓流保全工の一部は引き続き整備を行い、今年の梅雨期までの完了を目指す。土砂や洪水の氾濫の要因になっていた県道八女香春線を横断する水路暗渠4カ所の水路断面拡幅は22年末に工事を終えた。
これらの災害復旧事業には600億円規模の事業費を投じている。

改良復旧が進んだ松末地区(筑後川河川事務所提供)

source https://www.decn.co.jp/

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