2023年1月6日金曜日

泉佐野市田尻町清掃組合/新ごみ処理施設整備基本計画見直し、24年7月に入札公告

 大阪府泉佐野市と田尻町でつくる泉佐野市田尻町清掃施設組合は2022年12月22日、新ごみ処理施設の整備に向けた第1回事業者選定委員会(会長・水谷聡大阪公立大学大学院准教授)を開き、基本計画(21年3月策定)の見直し概要とスケジュール案を報告した。整備候補地は旧コスモポリス用地東地区(泉佐野市上之郷・日根野)。基本設計と環境影響評価(環境アセス)手続きなどを経て、24年7月に事業者を決める総合評価一般競争入札を公告する予定だ。30年度の供用開始を目指す。「基本設計策定および環境影響評価等業務」は建設技術研究所が担当。
 稼働から35年以上が経過する既存ごみ処理施設(泉佐野市高松南3の6780)に代わり、山間部のコスモポリス用地東地区に新施設を移転整備する。隣接する熊取町が組合に加わり、3市町で広域処理を行う。
 今回見直す基本計画では、建設候補地を従来の候補地よりも西側に変更。泉佐野市が東地区で施行予定の区画整理事業と合わせて、事業対象域内の約5・3ヘクタールを新候補地とした。市が区画整理で敷地造成や電気、上下水道、ガスなどのインフラ整備を担当するため、コストを縮減する。
 焼却施設の規模も見直す。現行基本計画で処理能力を日量240トンとしていたが、コロナ禍などの影響で21年度までにごみ量が増えたため、日量260トンに変更。一方で22年度のごみ量は減少が見込まれることから、当面は260トンを予定しつつ柔軟に再度見直しを行う。処理方式はストーカ式(2炉)。
 リサイクル施設の処理能力は日量33トン、紙や衣類などのストックヤードの必要面積は762平方メートル。
 事業方式は公設公営方式や公設民営方式、DBO(設計・建設・運営)、PFIを候補に検討。現在進めているPFI導入調査を基に、本年度末をめどに確定する。
 5月にアセス準備書を府に提出し、6月に縦覧開始する予定。22年度のごみ処理実績を踏まえ、9月までに施設規模を最終決定する。10~11月に要求水準書の素案を公表し、発注準備を進めていく。
 24年7月の入札公告後、現地見学会や技術対話、プレゼンテーション審査などを経て25年6月に落札者を決定。同8月に本契約を結ぶ。工期は約4年を見込む。
 概算事業費は253億4000万円(うち工事費221億6000万円)。



source https://www.decn.co.jp/?p=149194

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