2023年4月24日月曜日

竹中土木、岐阜工業/覆工コンクリ、打設前の巻き立て空間測定を効率化

竹中土木と岐阜工業(岐阜県瑞穂市、宗像国義代表取締役)は、トンネル覆工コンクリート打設前に行う巻き立て空間の測定が効率化できるシステムを開発した。防水シートが地山に密着せずに浮いた状態でも、セントルの妻側に装備した鋼製フラットバーをワイヤ伸縮式油圧シリンダー(センサー付き)を使いシート側に押し上げることで巻き立て空間が測定、記録できる。
フラットバーは妻型枠の一部としても利用可能。先端にはゴム製の緩衝材を設け防水シートの破損を防ぐ構造を採用している。フラットバーの伸縮操作はタブレット端末で行えるように工夫。測定した数値は管理用パソコンや職員のタブレット端末、ウェブにも表示され、現場事務所など遠隔地からの確認も可能だ。
従来は狭いセントル内を行き来して巻き立て空間の測定と写真撮影を2人1組で実施していたが、フラットバー表面に写真撮影用のスタッフを取り付けることで1人で行えるようにした。
竹中土木が福井県内で施工中のトンネル工事に試行導入し実証実験を行った結果、施工管理が効率化できることを確認した。
今回の実証実験はセントルの妻側を対象に行ったが、今後は中間部への適用も検討する方針。合わせて写真撮影装置と測定データの施工管理システムとの連携など、さらなる効率化に向けた開発を継続していく。

システムの概要(報道発表資料から)
source https://www.decn.co.jp/

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