2023年4月26日水曜日

ひびきウインドエナジー/北九州響灘洋上ウインドファームが起工、施工は五洋建設JV

 ひびきウインドエナジー(北九州市若松区、水町豊社長〈九電みらいエナジー社長〉)は25日、北九州響灘洋上風力発電事業「北九州響灘洋上ウインドファーム」の起工式を北九州市若松区響町で行った。3月から五洋建設・日鉄エンジニアリングJVの施工で風車基礎工事に入っており今後、陸上での変電所工事などと並行して海底ケーブルの敷設や風車の据え付けなどを行い2025年度中の運転開始を予定している。事業費は約1700億円を見込む。
 神事では水町社長が鎌入れを、北九州市の武内和久市長が鍬入れを、五洋建設の清水琢三社長、ベスタス・ジャパン(東京都港区)の栗山根年社長、作業員輸送船の運航管理を行う東京汽船の齊藤宏之社長、J-POWERハイテック(東京都千代田区)の佐藤俊哉社長が鋤入れを行った。その後、祭壇に玉串をささげ、工事の安全と円滑な進捗(しんちょく)を祈念した。
 神事後、水町社長は「地域と歩む洋上ウインドファームの実現を目指す。響灘からカーボンニュートラル(CN)への新たな挑戦、地域共生の新たな取り組みとしてこの海域に洋上風力風車が並ぶ新しい景色を作っていく」、武内市長は「国内外の先端技術を駆使し大規模洋上ウインドファームを全国に先駆けて造る市の新たなシンボルとなる事業。官民を挙げて事業を最後までバックアップする」と話した。
 施工者を代表して清水社長は「工事事務所はZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を受け工事する側もCNに寄与する。安全に確実な施工で工期内に無事故無災害で工事を完成させたい」と決意を語った。
 北九州港響灘地区の四つのエリアに定格出力9600キロワットの風車を25基建設する。基礎には杭式ジャケット基礎を採用する。発電出力は最大220メガワット。事業期間は20年。風車1基当たりの定格出力と発電出力は国内最大となる。
 風車供給・据え付け工事はベスタス・ジャパン、陸上電気工事はJ-POWERハイテック、O&M(運転・保守)拠点港工事は五洋建設・若築建設JVが担当。

source https://www.decn.co.jp/

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