今年は3月の気温が高く、各地で平年より早く桜が開花した。ほかの春の花も例年より早咲きのようで、自宅のベランダにある鉢植えの藤も大型連休を待たず、見頃を終えている▼日本の植物分類学の草分け牧野富太郎博士をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」の放送が始まった影響なのか、植物や博士に関する書籍、冊子をよく目にする。藤について調べていたところ、フジの名付け親が博士だというエピソードを知った▼日本固有の藤は右巻きと左巻きの2種類があり、総称としての藤と区別するため、つるが右巻きを「ノダフジ」、左巻きを「ヤマフジ」と名付けたという。早速ベランダの鉢植えを観察し、花房が長く優雅な雰囲気をもつノダフジだと確認した▼気象庁の長期予報によると5月までは全国的に気温が高く、6~8月の気温も平年並みか高くなるそう。厳しい暑さに備え今年も藤などのつる植物を育て、ベランダに緑のカーテンを作りたい▼窓から入り込む日差しをさえぎり室内の温度上昇を抑える、そんな実用面もベランダ園芸の楽しみの一つ。博士の功績を知ると身近な草木への興味が膨らむ。
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