2023年4月14日金曜日

キャタピラー/「リビルド」で建機の寿命延長、主要部分をタイムリーに再生

キャタピラーが建設機械の主要部分を適切なタイミングで再生し、長期間の利用を可能にする「リビルド事業」に注力している。使い慣れた建機の寿命を延長し、新車購入よりも大幅にコストを低減する。最新機能へのアップグレードも可能だ。部品を再利用することでSDGs(持続可能な開発目標)にも貢献する。メリットを広く周知し、新たな選択肢として提案していく。
「CAT認定リビルド」は、独自基準に沿って主要コンポーネントを再生修理し耐用期間を延ばすサービス。▽油圧ショベル▽ホイールローダー▽ブルドーザー▽ダンプトラック-などが対象。価格は、新車のおおむね50%以下を目安としており、顧客の設備投資負担を軽減する。オプションで最大5年間の延長保証も用意している。
修理にかけられる予算や期間、修理後の想定利用期間などに応じて選択肢を提示する。修理期間を短くするために新品のエンジンに交換したり、再生した「リマンエンジン」を導入してコストを抑えたりするなど幅広いメニューを用意している。新車同等の性能や生産性を維持できるほか、人を検知するアラート機能を追加するような性能向上も可能だ。ただ修理する建機の製造時期や状態によって、かかる費用や追加可能なオプションが異なってくる。
同社によると、平均で約65%の部品を再利用しているという。海外では30年前の建機も、リビルドしながら現役で活躍している。建設機械サービス事業部の今井一洋日本・アジア地域アフターマーケットセールスマネージャーは「(リビルド事業が)国内もこの2年で3倍強に伸びている。コスト削減や持続可能な社会への貢献の面から、新たな選択肢としてリビルドの文化を形成していきたい」と話す。

リビルド事業のイメージポスター(キャタピラー提供)
source https://www.decn.co.jp/

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