奈良市は、市中心部に位置する若草中学校区の教育環境を改善するため、鼓阪小学校(雑司町)と佐保小学校(法蓮町)の統合を計画している。統合校の校舎は佐保小の敷地内に計画しており、早ければ5月に設計業務の委託先を選定する公募型プロポーザルの手続きを始める。本年度は設計作業を進め、2024年度の着工、26年4月の開校を目指す。
同市は、児童や生徒が集団の中で多様な考えに触れ、一人一人の資質や能力を伸ばせるよう学校規模の適正化を進めている。鼓阪小は児童数が減少傾向にあり、各学年1クラスの過小規模になっている。一方、佐保小はピーク時に比べて減少しているものの、近年は250~280人台を維持し、今後も250人前後で推移すると見込まれている。
両校を統合することで開校時の児童数は500人程度に増え、各学年2~3クラス、計17クラスになる模様だ。
佐保小の既設校舎は老朽化が進んでいるため、統合校の校舎は新築する。建設場所は既設校舎南側のグラウンドが想定されるが、市は基本設計を進めながら建物の配置や規模などを固める。
プロポーザルで委託先を選定するのは「佐保小学校校舎建設に伴う建築設計業務」。5月にも公募手続きを開始し、6月末に最優秀提案を決める予定だ。現在、募集要項を検討しており、詳細な業務内容は仕様書で示す。13日に開かれたプロポーザル方式採否審査会でプロポーザルの採用が決定した。
市は、統合計画や通学路などについて住民に説明するとともに、学校関係者や保護者、PTAの意見を参考に校舎づくりや教育課程などを検討する予定だ。
若草中学校区にある鼓阪北小学校(青山)については、一人一人の子どもに合わせて学びをつくる「HOP青山」(青山)と連携させる。
source https://www.decn.co.jp/?p=152328
0 comments :
コメントを投稿