埼玉県春日部市の江戸川河川敷で5月3日と5日に「春日部大凧(だこ)あげ祭り」が開かれる。コロナ禍で中止や無観客での開催が続き、近くで大凧を見られるのは4年ぶりとなる▼大きさは縦15メートル×横11メートル、重さ800キロ。100人以上の引き手が力を合わせて空に揚げる光景は壮観だ▼江戸時代に養蚕の豊作を占うために数十個の凧を揚げ始めたのが起源という。そして端午の節句に子供の健やかな成長を祈願する祭りに。凧は徐々に大きくなり、明治中期には現在の大きさになったという▼二つの大凧にそれぞれ書く文字がある。2023年は「平和」と「世界」。コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻など、混沌(こんとん)とした社会情勢の中で皆に共通した願いが込められる▼もうすぐゴールデンウイーク(GW)。大手旅行会社は今年のGWの国内旅行者数(1泊以上)が、コロナ禍前の19年と同水準になると推計する。観光需要の回復が景気浮揚を後押しするよう期待したい▼春日部大凧あげ祭りでは二つの小凧(縦6メートル×横4メートル、重さ150キロ)も揚げられる。それらに書かれた「成長」と「挑戦」の文字も薫風の空に映えるだろう。
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