大気社は画像認識技術を活用し、人の動きに追従して冷風を送る吹き出し口システム「FOLLOAS(フォロアス)」を開発した。長年培ってきた空調制御技術と画像認識技術を組み合わせ、よりパーソナルな空調を実現。工場などでの暑熱対策として、作業者の動きに追従し連続して冷風を当てる。作業員の体感温度を下げ、快適性を高める。2025年までに年間販売台数3000台を目指し、量産化に向けた体制を構築する。
FOLLOASは、対象者に追従して給気方向が変わるのが特徴。検知カメラで対象を認識し、位置情報から2軸の駆動モーターを使って吹き出し口を常に対象へ向くように移動する。カメラとコンピューター、駆動部をユニット化し、100ボルト電源で動作するため、短工期での取り付けが可能。対象者がいない時は気流を停止し省エネを実現する。使用条件により全体の給気量を低減し、省エネ効果や二酸化炭素(CO2)排出量の削減も期待できる。
1台でおよそ直径5メートルのエリアをカバー。工場の組み立て工程、倉庫、搬出ヤードなど囲えない場所や、移動と停止作業が繰り返される場所、面積に対して作業者が少ない場所にも適している。
作業環境の改善や暑熱対策、工場全体の省エネを検討する顧客に対し、既に導入提案を進めている。複数工場で試験導入や耐久性を検証しており、結果を踏まえて量産化に着手する。
同製品は12~14日に東京都江東区で開催される「第15回スマート空調衛生システム展(MACS2023)」に展示。デモンストレーションも実施する予定だ。
source https://www.decn.co.jp/
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