前田道路は、日工と東京ガスが共同開発した水素バーナーをテクノセンター技術研究所(茨城県土浦市)の試験プラントに設置し、3月27日から実証試験を進めている。骨材の乾燥・加熱工程で使うバーナー燃料を従来の重油、都市ガスから水素に転換することで二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを実現する。11日に水素専焼で製造した合材を使った舗装の試験施工などを報道陣に公開した。
日工と東京ガスが共同開発した水素バーナーは熱量の出力が500キロワットの小型タイプ。都市ガスや水素の専焼に加え、自由な混合比率で混焼することも可能だ。水素は燃焼時に窒素酸化物(NOX)が発生する特性があるが、バーナー内部のノズルを最適化することで低NOX化と安定燃焼を実現した。既存のプラントでもバーナー部分だけを交換すれば設置が可能。2024年3月に販売を開始する。
前田道路の試験プラントを活用した実証試験の実施期間は13日まで。水素燃焼に伴うプラント設備への影響やアスファルト合材の物理性状の確認などを行う。日工は試験で得たデータを基にアスファルトプラントへの水素バーナー実装に向けてスケールアップや設備の改良を図っていく。
前田道路の清水泰成技術研究所長は「水素の実用化に向けた準備はしっかりしていく。水素の供給体制や低コスト化など環境が整えばプラントへ順次導入していきたい」としている。
道路舗装試験施工
source https://www.decn.co.jp/
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