2023年4月28日金曜日

パシコンら/飛行機型UAV使った災害調査支援システム開発、早期の被害把握可能に

パシフィックコンサルタンツら3社は、飛行機型UAV(無人航空機)とAIを活用したインフラ点検支援システムを開発した。災害時などに飛行機型UAVを広域飛行させ、取得した画像からAIが斜面崩壊などの異常箇所を抽出する。画像をリアルタイムに配信することで被害状況の迅速な把握と早期の人命救助、災害復旧を実現する。
システムを開発したのは、パシフィックコンサルタンツ、飛行機型UAVを開発・製造販売するフジ・インバック(横浜市磯子区、田辺誠治社長)、AI・通信ソリューションなどを提供するUltimatrust(アルティマトラスト、東京都千代田区、小澤厳社長)の3社。
飛行機型UAVは自律飛行で30時間の連続飛行、3000キロの飛行が可能。短時間に広範囲を点検・調査できるため、滑走路、道路、鉄道、河川、海岸線といった線状の長距離インフラ点検への応用や、災害時の広域初動調査への活用を想定する。
飛行機型UAVには4Kカメラ、1億画素カメラを搭載。飛行しながら取得した画像を機内のパソコンで圧縮し、4K動画を衛星通信でリアルストリーミング配信できる。災害調査ではAI処理で斜面崩壊、インフラ構造物被害、浸水災害、被災家屋といった異常箇所を抽出。その画像を衛星通信でリアルタイムに配信し、被災状況を迅速に把握できる。
被災時には広範囲を短時間に把握する初動態勢が重要となる。被災時の異常箇所の状況を迅速に把握し、避難、人命救助、災害復旧などを支援する。
長距離インフラ構造物の一つである空港滑走路でシステムによる点検の実験を行ったところ、短時間での変状把握、効率化に有効と確認した。

システムに使う飛行機型UAV(パシコン提供)

source https://www.decn.co.jp/

0 comments :

コメントを投稿