2023年4月21日金曜日

住友不ら/八重洲二丁目南地区(東京都中央区)、パラスポーツテーマに施設整備

住友不動産らが東京都中央区の八重洲二丁目南地区で計画している開発プロジェクトの詳細が明らかになった。施設は延べ約13・5万平方メートル、高さ約230メートルを想定。東京五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)継承に力を入れる方針で、施設内にはパラスポーツをテーマとした情報発信拠点やバリアフリーに配慮したホテルなどを整備する。2024年度に着工し28年度の完成を目指す。

プロジェクトの詳細は内閣府地方創生推進事務局が14日に開いた東京圏国家戦略特別区域会議東京都都市再生分科会で報告された。
計画地は八重洲2の8ほか(敷地面積8830平方メートル)。東京駅八重洲口の南側に位置し、外堀通りと鍛冶橋通りが交差する鍛冶橋交差点に面する。14年に営業を終了した「八重洲富士屋ホテル」を住友不動産が取得し、周辺の地権者と共同で事業化を検討してきた。
建物は地下3階地上39階建て延べ13万5200平方メートルの規模で計画。地下1階にはパラスポーツをテーマにした情報発信拠点や交流スペース、広場、店舗などを入れる。北側に隣接する八重洲二丁目中地区の再開発ビルや、東側にある複合施設「東京スクエアガーデン」と接続する地下通路も建設し、東京駅から続く歩行者ネットワークを形成する。
1階部分は区画を南北に区切り、中心には東西を貫く貫通通路を整備。北側の区画はアトリウムや店舗スペースにする。アトリウムの面積は約2000平方メートルで、災害時には約1200人の帰宅困難者を受け入れる。南側はパラスポーツ関連団体などの受け入れを見据えて大型バスの発着場を設ける。地上部分の低層部はバリアフリーに配慮したホテル、中高層部はオフィスとする。
鍛冶橋通りは西に約600メートル進むと皇居の馬場先門に突き当たり、沿道は並木道になっている。周辺環境に配慮し、鍛冶橋通りに面する計画地北側は緑豊かな広場として整備する。

施設の完成イメージ(内閣府資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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