2023年4月12日水曜日

前田建設/旧渡辺甚吉邸(茨城県取手市)、登録有形文化財の登録証受渡式開く

前田建設が茨城県取手市のICI総合センター敷地に移築・復元した旧渡辺甚吉邸が国の登録有形文化財に登録され、10日に現地で登録証の受け渡し式が開かれた。式典には取手市の教育委員会、取手市埋蔵文化財センターなどから約30人が出席。伊藤哲教育長が前田建設の岩坂照之執行役員ICI総合センター長に登録証を手渡した。甚吉邸は6月に一般公開される見通し。
伊藤教育長は「市にとって初めての登録有形文化財だ。甚吉邸の技術と芸術性を子供たちにも知ってもらい、当時の人がどのような生活をしていたのかにも興味を持ってもらいたい」と甚吉邸の活用に期待を込めた。岩坂総合センター長は「当時最先端の技術・材料を集めて作った豊かな空間を体験してもらう場としてだけでなく、新たなものを生み出す場にも活用していきたい」と意欲を見せた。
甚吉邸は1934年に東京・白金に実業家の第14代渡辺甚吉が建てた私邸で、白い壁に木骨が露出したハーフティンバーの外観や、瀟洒(しょうしゃ)なタイル貼りなど凝った装飾を施した内観が特徴。当時最高水準の知見を反映した歴史的価値が高い傑作とされる。前田建設が2018年に解体し、22年3月に移築・復元を完了させた。

登録証を手渡す伊藤教育長〈右〉と、受け取る岩坂総合センター長(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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