2023年4月3日月曜日

九州整備局筑後川河川/北部豪雨復興出張所で閉所式、災害復旧事業が概成

2017年7月の九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市の赤谷川流域で権限代行により九州地方整備局が進めていた災害復旧事業がほぼ終わり、事業を所管する筑後川河川事務所九州北部豪雨復興出張所の閉所式が3月30日、同市杷木池田の朝倉市役所杷木支所で開かれた。
式で藤巻浩之局長は事業に協力した朝倉市に謝意を示すとともに職員の労をねぎらい、「出張所で得られた貴重な経験を心に納めつつ今後の公務員人生を送ってほしい」と語りかけ、「出張所はなくなるが筑後川河川事務所、九州整備局として九州北部豪雨で被災された皆さんに引き続き寄り添っていく」と述べた。
林裕二朝倉市長は「被災者に寄り添い、何度も足を運んでもらった。皆さんが心遣いされた災害復旧事業により、被災者の打ちひしがれた雰囲気が少しずつ変わった」と感謝した。
式に次いで市主催の感謝の会が開かれ、林市長から感謝状を贈られた吉田大筑後川河川事務所長は「約5年という限られた工期の中で遅滞なく工事発注と監督を行う必要があり、職員にとって決してたやすいことではなかったが、皆さんのご支援が大きな力になった」と謝辞を述べた。
災害復旧事業では権限代行の河川事業で3河川総延長約14キロの改良復旧と県道改良を実施。特定緊急砂防事業で砂防堰堤を30カ所に整備し、土砂崩壊を防ぐ緊急対策を1カ所で行った。概算事業費は約600億円。出張所は18年4月に設置され、延べ64人の職員が事業に携わった。今後、福岡県久留米市の筑後川河川事務所に拠点を移し残事業を完成させる。

出張所銘板を降納
source https://www.decn.co.jp/

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