神奈川県厚木市は「厚木市複合施設整備事業設計施工一括型業務」の公募型プロポーザルで清水建設・小島組・山王建設JVを受注候補者に決めた。提案価格は279億2570万円(税込み、以下同)。提案は1者だけ。5月に事業協定と設計業務契約、先行解体等契約を結ぶ。工事契約は10月を予定している。
実施設計と施工を一括で発注するデザインビルド(DB)方式を採用し、新庁舎などを移転・新設するプロジェクト。9階建て延べ約4・7万平方メートルの複合施設を建設する計画だ。2024年8月にも着工し、27年3月末の竣工を目指す。上限額は279億2611万8000円だった。
建設地は小田急本厚木駅前の中町第2-2地区(中町1、敷地面積約4ヘクタール)。市が昨年10月に公表した基本設計の概要によると、複合施設はS造地下1階地上9階建て延べ約4万6800平方メートル。図書館、未来館、市庁舎、消防本部、国と県の行政機関などが入る。免震と耐震コア構造を採用し、耐用年数は80年を目標にする。このほか新立体駐車場、駐輪場・受水槽棟などを整備する。
審査講評によるとにぎわい創出と将来的な周辺環境を意識したオープンスペースの提案や、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの認証実現に向けた環境配慮などが評価された。一方、外観デザインの再検討とブラッシュアップなどを今後の課題とした。
実施設計は「建築総合」と「構造・設備」の二つに分ける。「建築総合」の基本設計は石本建築事務所・石上純也建築設計事務所JVが担当している。
source https://www.decn.co.jp/
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